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昨日も書きましたが、Net上での情報流通のため、いくつかのサイトでカンナビストの活動を紹介してもらえないか交渉中です。

なんでもかんでもというわけにはいかないので、学術系・医療系・市民運動系の窓口を中心に、できるだけリベラルなサイトを中心に載せてもらえるといいなぁと。

とりあえず、人文系のニュースサイトで大手の「トラカレ!」に紹介メールを送りまして、載せて頂きました。ありがとうございます。

http://torakare.com/

トラカレ!は主に社会学政治学・哲学系の評論やニュースを扱うサイトで、そのジャンルではかなり知られたものだと思います。


カンナビストに限らず、あらゆる市民運動は良くも悪くも身内を中心とした集まりになりがちで、自らが掲げるお題目やシンボルを所与のものとしがちではないでしょうか。

例えば、今後大麻だけが非犯罪化されれば、カンナビストはハッピーなのでしょうか。
私はそうは思いません。
カンナビストが問題とするのは、大麻問題を初めとする、前例踏襲的な厚生省の体質や
それ以上に「常識」を前提とする、私も含めた多くの人の日常意識による権力そのものなのではないでしょうか。
少なくとも、カンナビストは大麻に関する「常識」が、大麻使用者を抑圧しているとして、これを転覆させようとする。
そうである限り、我々は素朴に大麻=素晴らしいと叫ぶだけではなく、常識や良識と呼ばれるものの、権力性を常に問題にし続けなければならないでしょう。

大麻は有害ではないということが「新たな常識」になった際、その常識こそが、次なる排除を生み出す可能性はまったくないのか?大麻は良いが、その他の薬物はダメなので医療も受けられず、即懲役で構わないのか?
例えば私は覚せい剤などはやらないにこしたことはないと考えます。とはいえ、アディクションに対して適切な治療が全く提供されず、覚せい剤使用者=廃人と指差され、社会的に不可視化される状況は当然まずい。
大麻だけを称揚して、こうした他の薬物使用者を無視し続けるのではなく、大麻を前面に出しながらも(戦略的本質主義といっていい)、その延長線上として、その他の薬物問題、或いは薬害エイズなどの問題を考えていくというスタイルが必要なんじゃないでしょうか。
(もちろん、大麻非犯罪化団体なので、外向きには大麻問題だけを主張していればいいのですが、少なくとも、そういった問題があるということを、内的には知っておかなければいけないということです)

そういった点において、多くの人との開かれた交流が行われることが望ましいと考えています。