東京サロン

東京サロンに行ってきました、グリーンハウスのアーリアン氏がゲストできていましたので、↓で要約を。
アーリアン氏のお話も面白かったのですが、東京で活動している人と色々相談などできて、とても有意義であったと思います。

それとmixiでの議論?も私的には面白い流れに。
反対意見の人とは中々対面状況でお話する機会がないので、こういう場ででも、反対派の意見が聞けると参考になります。
ちょっと議論の前提が食い違い過ぎていて困ることもあるのですが。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=22446312&comment_count=27&comm_id=107355


【アーリアン氏の談話要約】
○アーリアンさんは、オランダ、コーヒーショップ業界で超有名なグリーンハウスの経営者で、オランダ・ドラッグ政策のスポークスマンでもあります。
http://420factory.com/coffeeshop.html (420の人が詳しい紹介を書いているのでこちらもどうぞ)

話は割りと一般的な、オランダ・ドラッグ政策と、大麻の取締り状況についての説明がありまして(ここはカンナビストHPでも書いているようなことなので割愛)、その後現況についての具体的なお話がありました。
(具体的といっても、グロウの仕方とかではないです、念のため、笑

*オランダのコーヒーショップはかつて、2000軒あったが、現在では半分以下に落ち込んでいる。これは、オランダのドラッグポリシーが、若干変わりつつあるためで、コーヒーショップに対する規制が厳しくなりつつある。

*というのも、最近の選挙で、オランダにおいてもキリスト教右派が、議席の多くを占めるようになってきており、そうした原理主義的右派勢力が、大麻やアルコール・タバコなどの嗜好品に対して、厳しい規制を要求しているからである。

*また、オランダ政権内部だけでなく、EU諸国において、よりドラッグ規制の強い国、すなわち、スウェーデンやフランスといった国の影響が増しているということもあり、さらにアメリカが国連に圧力をかけることによって、国際的に大麻の規制を厳しくしていこうとする流れが、コーヒーショップにとって大きな問題となりつつあります。

*例えば、コーヒーショップ内で、アルコールが提供できなくなったり、タバコが吸えなくなる(これは、レストランなどにおいても同様ですが)という流れになりつつあります。

*また、グロワーに対する摘発も厳しく、グリーンハウスで契約を結んでいる栽培家が、毎週のように摘発を受けています。
(オランダでは、グロウは非合法で、一回目の逮捕ではほとんどの場合、すぐに釈放されますが、二回目以降は1週間から、場合によっては1年程度拘留されることがあります)

*とはいえ、実際は通りの角ごとにグロワーがいて、全てを摘発するということはありえないので、今のところは大丈夫(笑)、とのことでした
話から察するに、屋内で少量を栽培する分には大体黙認されているけれど、庭や屋上などで大々的にやるとお咎めが入るということでしょう。

*こういう事情ですから、マーケット規模は縮小していないのに、キリスト教右派政党の倫理という政治的理由によって、オランダのドラッグポリシーが圧力を受けている、ということは明確にいえます。

*そして、彼ら右派勢力の主張は、ロジックではなく、倫理ですから、統計がどうだとか、あるいは代替案はこうだという話は通用しない。No Idea, No Reasonだということです(日本の「ダメ絶対」みたいなものですね、汗

*ちょっと話は変わりまして、種のフェミ化についてですが、グリーンハウスはフェミ化で用いられがちなケミカルのホルモン剤の影響を問題視しているとのことです。
(ケミカルを使えば、フェミ100%の種ができますが、これは発がん性を増したり、妊婦に影響を与える可能性があります。ちなみにグリーンハウスでは、こうしたやり方は行っていないそうですが、この辺りは宣伝もかねてということでしょう、笑


割愛していたり、単に書き忘れている部分もあるかと思いますが、大体以上のような話でした、また日本のカンナビストの運動を支持しているとのことです。thx